DCONでの高専生の優勝AI作品「METERAI」、驚きの評価額
2019年8月4日(日)23:30~24:00に、サイエンスZEROで、「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)2019」に関する番組が放送されました。
すごかったです!
今回放送されたDCONは、4月24日に開催されたもので、今回が第1回目です。
ニュースで結果だけは知っていましたが、今回は「日本を変える!全国高専ディープラーニングコンテスト」という番組のおかげで、高専生のナマの発言や臨場感を味わえました。
DCONとは
全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)2019とは、全国高等専門学校によるディープラーニングコンテストのことです。
ディープラーニングコンテストといいながらも、実際は、ディープラーニングを使ったビジネスコンテストです。
予選は約20校が参加し、本選にはチーム8組が選ばれました。
1チームずつが本選で6分間のプレゼンを行い、技術と事業性を競い合いました。
高専生(高等専門学校生)の強み
松尾豊先生は「高専生(高等専門学校生)は卒業時で20歳であり、機械の技術・電気の技術といったハードウェアの技術の知識を持っていて、これにディープラーニングの技術を組み合わせることができるとしたら、こんな人材は、世界中にいない。」といってましたが、その通りでしょう。
ちなみに、松尾豊先生は、「大学生は頭でっかちでダメ」っていってました(笑)
優勝したチームや出展作品について
それぞれのチームが、すごく面白かったのですが、この記事では、優勝した「長岡高専プレラボチーム」の出展作品「METERAI」を紹介します!
チームの着目点
長岡高専プレラボチームが着目したのが、製造現場におけるアナログメーターです。
昔ながらの工場には、古い様々なアナログメーターがたくさんあり、それぞれのメーターは単位が違ったり、様々な形をしている。
これを記録するために、熟練の目をもつ従業員が目視で確認して手で記録をつけて、エクセルにデータを入力している。
この点検作業をAI(人工知能)でなんとか楽にしたいというがキッカケらしいです。
チームが目指したこと
長岡高専プレラボチームが目指したのが、以下の通りです。
メーターの映像を画像処理し、デジタル化したデータをリアルタイムで蓄積することで、ビッグデータができる。
それにより、人件費の削減・電力消費の削減・生産効率の向上・製品の品質改善を目指す。
ちなみに、画像認識には、手を加えたAlexNetを使っているそうです。
低コスト化のために、現場で画像処理を行い、中継地点には数値データのみが送信されるようにし、サーバーに負荷がかからないようにしたそうです。
また、セキュリティや機密保持の観点から、工場内などにローカルサーバーを設置しての稼働にも対応できるそうです。
長岡高専プレラボチームの地元の新潟の企業ブルボンが試験利用したところ、電力消費3割減を実現したそうです。
出展作品「METERAI」の評価額と投資額
審査の結果は、企業評価額が4億円、ベンチャーキャピタルによる投資額が4000万円。すごい!🎉🎉🎉
しかも、優勝賞金が100万円✨ よかったね~😊
僕がDCONに対して思ったこと
僕は、このコンテストの一番の成果は、有名なベンチャーキャピタルのトップが学生の事業にお墨付きを与えてくれたことだと思っています。
松尾豊先生も、本当はこれを一番狙っていたのではないかと僕は思っています。
どういうことかというと、これにより、投資家たちが学生の事業に積極的に投資することを検討し始めると感じたからです。
投資さえしてもらえれば、学生は最強です。
学生の方が圧倒的に柔軟な発想ができるし、体力もあるし、仮に起業がうまくいかなくても、それを自己PRにして一般企業に就職するという選択もできるので、捨て身で頑張れますから。
今後は学生たちが事業を立ち上げまくりそうですね。とても楽しみです!
今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m