あらゆる言語を自然に話す動画を生成するディープフェイク技術
Synthesia(シンセシア)社のディープフェイク技術とは、あらゆる言語を自然に話す動画を、人工的に生成してしまう技術のことです✨
Synthesia(シンセシア)社は、コンピュータビジョンとAI(人工知能)を活用して、動画制作に革命をもたらしました!
AIを利用して、俳優の唇の動きを、異なる言語の会話に対して、同時性を持たせることで、視聴者は途切れない映像を楽しむことができます。
デビッド・ベッカムが9カ国語を話す?
Synthesia(シンセシア)社のディープフェイク技術を使用して、David Beckham(デビッド・ベッカム)に9カ国語を話させることに成功しました。
動画の右上に、話されている言語名が黄色で表記されます。
ディープフェイク技術を作った動機
ビクター・リパーベル(Victor Riparbelli)CEOの母国デンマークは、人口が500万人しかいないそうです。
だから、デンマーク語で撮影した映画のほとんどが字幕付きで配信されていて、多くの外国人が見るのに疲れていると考えていたそうです。
でも、この技術があれば、簡単に英語版・日本語版・中国語版などが作れて、それぞれの国の言語で楽しめるようになると考え、作ったそうです😊
従来の制作方式よりも、どれくらい安く、早く作れるのか?
AIを使用して、カメラやハードウェアを必要とせずに、プロ並みの新しい動画を生成できます。
Synthesia(シンセシア)社によると、従来の制作方式に比べて、10倍の動画成果物を10分の1のコストで作成できるようになるそうです!
しかも、48時間以内で、既存の動画から新しい動画を制作できるそうです!
他のディープフェイク作成サイトやソフト
一瞬だけ紹介すべきか迷いましたが、僕のブログの読者には悪い人はいないので、紹介します!
Deepfakes Web
https://deepfakesweb.com/?locale=ja
このリンク先では、いきなり、顔がマツコ・デラックスのお相撲さんが出てきます。気をつけて下さい(笑)
FakeApp
https://www.malavida.com/jp/soft/fakeapp/#gref
GPUが必要なPCのソフトです。
ディープフェイク技術の危険性
芸能人の顔を使ったポルノ動画が配信されたり、有名政治家のフェイク動画が選挙結果に影響を及ぼしたりしないか、本当に心配ですね。
服を着た女性の写真をワンクリックで裸にしてしまうDeep nude(ディープヌード)というアプリが公開されていましたが、公開が停止されました。
リベンジポルノなどに使われたら最悪ですから、なくなってくれて良かったです。
しかし、残念なことに、ディープフェイクを見抜くのは大変困難みたいです。
米国の国防総省高等研究計画局(DARPA)が、ディープフェイクを見抜く技術に対して研究補助プログラムを設けるほどですから。
Facebookも、わざわざ1000万ドルを投入して、ディープフェイク識別コンテストを開催します。
ちなみに、Synthesia(シンセシア)社は、一般ユーザーがダウンロードして使用できるソフトウェアを提供しておらず、すべてのコンテンツは明示的な内部審査プロセスを経て制作すると宣言しておりますので、安心ですね😊
今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m