音声クローンを生成することができる AI技術「WaveNet」
WaveNetとは、2016年9月に公開された音声合成アルゴリズムのことです。
WaveNetは、グーグル傘下のAI(人工知能)企業DeepMind社によって作られました。
WaveNetの特徴
WaveNetは、音声クローンを生成することができ、生きている人や死んだ人の声さえも模倣できるのです。
小林さんの声を収録した音声合成ソフト「VOCALOID4 Library Sachiko」の進化版をイメージしていただければいいでしょう。
2015年に発売されて、小林幸子さんが100年後でも自分の歌声で楽曲を作ることができると豪語しておりましたね😊
WaveNetは、音声の要素を極限まで分解したものを、ディープラーニングによって学習し、点と点をつなぎ合わせるように自然な音声合成を実現しています。
そのおかげで、音声としては聞こえない「息づかい」や「間」まで理解することを可能にしております。
しかしながら、WaveNetは、非常に高品質な音声を作れる半面、大量の計算が必要であります。
WaveNetの改良版
WaveNetの改良版Parallel WaveNetは、WaveNetよりも早く音声合成を行えるようにしたモデルで、WaveNetに比べて生成速度が1000倍高速になっております。
Parallel WaveNetは、スマートスピーカー「Google Home」やAndroid上の「Google Assistant」などでも使われております。
振込詐欺・アポ電強盗で使われるのではないか?
警察庁が発表している平成30年度の認知件数は、16,496件、被害額は363.9億円です。
Parallel WaveNetまたはそれに近い技術は、すでに振込詐欺・アポ電強盗で使われていると思います。
だから、息子・娘・金融機関職員・警察を名乗る人物から、電話で相談されたからといって、お金を振り込んではいけないのです!
ダマされない自信があるからといって、電話で話を聞いてあげると、「電話で話を聞いてくれる人」の電話番号として、名簿業者に売られるそうです。
2019年2月に、東京都江東区のマンションで、80歳の住人女性が殺された事件がありましたよね。
事件前に、女性の自宅に現金がいくらあるか尋ねる電話、いわゆるアポ電がかかっていて、その女性はいくら自宅にあるかを言っていたそうです。
名簿業者がお年寄りや富裕層の「名簿」を売買しており、振込詐欺やアポ電強盗を生み出していますので、本当に気をつけて下さい!
振込詐欺・アポ電強盗の被害に合わないためにするべきこと5つ
①不審な電話は、すぐ通報
自分のためにも、他の方を助けるためにも、不審な電話だと思ったら、すぐに電話を切って、通報して下さい!
振り込め詐欺相談窓口案内
②ナンバーディスプレイの利用
ナンバーディスプレイのある電話を使って、知っている番号以外にはでないようにして下さい!
相手はプロなので、「話を聞いた上で断る」というのは非常に危険な行為です。最初から、無視して下さい!
③自動録音通話機の利用
通話前に「防犯のため会話が録音されます」というメッセージが流れるため、犯人たちは嫌がります。
④防犯カメラの設置
玄関先に防犯カメラを設置することも有効です。犯人たちは、かなり嫌がります。
⑤自分の詐欺抵抗力を診断しておく
「わたなべ教授のサギ抵抗力しんだ~ん」もおすすめです。質問は78個もありました。無料ですので、とりあえず、診断してもらって下さい。
サギ抵抗力しんだ~ん
今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m