AIの父アラン・チューリング氏がイギリスの新50ポンド札に
今日は、AI(人工知能)の父アラン・チューリング氏について解説します!
アラン・チューリング氏(1912~1954年)がイギリスの新しい50ポンド紙幣の肖像に採用されることになりました!✨
ちなみに、アラン・チューリング氏の他の50ポンド紙幣の最終候補者として挙がっていたのは、本当にすごい方々です!びっくりしました😤
2018年に亡くなったスティーブン・ホーキング氏(理論物理学者)、コンピュータの父チャールズ・バベッジ氏、ポール・ディラック氏(物理学者、ノーベル物理学賞を受賞)、ドロシー・ホジキン氏(生化学者、ノーベル化学賞を受賞)、アーネスト・ラザフォード男爵(物理学者、化学者、ノーベル化学賞を受賞)、フレデリック・サンガー氏(生化学者、ノーベル化学賞を2度も受賞)などです!
アラン・チューリング氏の生涯と功績を描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』という映画が2014年に公開されております。この動画には、最初から日本語字幕が付いております♪
アラン・チューリング氏はコンピューターの概念を初めて理論化し、エニグマの暗号解読により対独戦争を勝利に導きました。エニグマとは、ナチス・ドイツが用いていた暗号機のことで、エニグマの鍵は159,000,000,000,000,000,000通りも存在しました😱
エニグマの暗号解読に使ったのが、暗号解読装置「チューリング・ボンブ」です。以下の画像は、その「チューリング・ボンブ」のレプリカです。なんか、ゴツイですね。
チューリング氏は、『計算する機械と知性』という論文で、人工知能の問題を提起しております。
この論文の中で、チューリング氏は、超有名なチューリング・テストに関して述べております。チューリング・テストとは、ある機械が人工知能であるかどうかを判定するためのテストのことです。
チューリング氏は本当にすごい人で、当時はまだ存在していなかった「コンピュータ・チェス」のプログラムを書き始めており、彼の同僚との対戦ではプログラムが負けましたが、別の同僚の妻との対戦ではプログラムが勝利しました。
人生とは悲しいもので、1952年に、チューリング氏に悲劇が訪れます。チューリング氏の家に泥棒が侵入し、その捜査の過程でチューリング氏の同性愛が明るみになり、当時は同性愛は違法だったため、チューリング氏は逮捕されてしまいました。
チューリング氏は有罪となり、入獄か化学的去勢を条件とした保護観察かの選択を迫られ、彼は後者を選びました。それから、謎の死を遂げました😢
しか~し、2009年当時のイギリス首相ゴードン・ブラウンは政府としてアラン・チューリング氏を同性愛で告発したことに対して正式謝罪しました。
2012年英国貴族院に正式な恩赦の法案が提出され、2013年12月24日エリザベス二世女王の名で恩赦が発効されました!
ちなみに、チューリング氏は同姓愛者という部分がよく強調されますが、実は1941年春にジョーン・クラークという女性にプロポーズし、フィアンセとして自分の家族にも紹介していたそうです。
チューリング氏はクラークさんに同性愛者であることも告白し、彼女もそれを理解し受け入れていたけれど、結婚には至らなかったみたいです。結婚に至るまでは、いろいろありますよね😉
突然ですが、新たな事実がわかりました!
なんと、僕とアラン・チューリング氏とで共通点があったのです。チューリング氏は毎年、花粉症で苦しんでいたそうです!あの時代にも、花粉症はあったのですね。
ただ、僕は花粉症対策に一般的な帽子と一般的なマスクと花粉対策メガネをしていますが、チューリング氏はガスマスクをしていたそうです(笑)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m