器用に6面体を操るロボットハンドシステムDactyl(ダクティル)
Dactyl(ダクティル)とは、シリコンバレーの非営利団体OpenAIによって開発されたロボットハンドシステムのことです。
よく間違っている人がいますが、あくまで、システムのことですからね。
ちなみに、ハードウェアのロボットハンドは、Shadow Robot社が作ったものです。
OpenAIとは、イーロン・マスクが創設した非営利のAI研究組織のことです。
器用に5本指を動かし、6面体を操るDactyl
Dactyl(ダクティル)は、器用に5本指を動かし、6面体を操ることができます。
プログラムで「Aと表示された面が上に来るように6面体を動かして」と命令すると、手のひらの上で6面体を器用に操って、Aと表示された面が上に来るようにしてくれます。
この動画の右側に目標(GOAL)があって、Dactylはそれを目指し続けます。
最初は気づかなかったのですが、この6面体の表面には、OpenAIにちなんで、「O」「P」「E」「N」「A」「I」という文字が書かれております(笑)。
Dactylは、どのような仕組みで6面体を操るのか?
Dactylは、3台のRGBカメラが撮影した画像により、指先の座標を認識して、6面体を動かしているそうです。
Dactylの開発には深層強化学習が用いられており、ロボットにどうやって問題を解決するのかを学習させています。
深層強化学習では、6面体を目標の位置に近づける動きをシミュレーションするたびにDactylに報酬を与え、6面体を落とすと報酬の20倍の罰を与えたそうです。
6面体や背景の色が異なるということだけでなく、ロボットハンドの動作スピードやロボットハンドの角度や6面体の重さや6面体とロボットハンドの間に起きる摩擦係数などを、ランダム化してDactylを学習させたそうです。
Dactylは6面体以外の形状でも自然に扱うことができます。
Dactylは、遠くから見ると、全くかわいくないです(笑)
イーロン・マスクのAIシステムに対する考え
OpenAIの創設者イーロン・マスクは、AIシステムの開発に営利企業や権力を持つ政府だけが携われば、いつかAIは人間の知恵を上回り、北朝鮮との核戦争よりも大きな危険をもたらすおそれがあると警告しています。
意外ですが、イーロン・マスクは、北朝鮮を意識してるんですね~。
僕が、ふと思ったこと
Dactylが、カジノのルーレットやポーカーのディーラーとかやってくれたら楽しそうですが、すごいイカサマとかできそうで怖いですね~。
Dactylに手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」が組み合わされたら、無人手術が実現しそうですね。
今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m