NECのAIと珈琲豆専門店が開発した「飲める文庫」コーヒー
NECのAIとコーヒー豆専門店の株式会社やなか珈琲が、名作文学の読後感をコーヒーの味わいで再現した「飲める文庫」コーヒーを2017年に開発しました✨
「飲める文庫」コーヒーを作ろうと思った背景
AIが人間の仕事を奪うといわれています。
しかし、AIが人の生活を豊かにする可能性があることを伝えるため、AIと人間が協力することで、「飲める文庫」コーヒーといった新しい体験を世の中に提供することに挑戦したそうです。
「飲める文庫」コーヒーの製作過程
まず、NECのデータサイエンティストが、文学作品に関する1万件以上の読後感をコーヒーの味覚指標5つ(苦味・甘味・余韻・クリア感・飲みごたえ)に変換した学習データを作成します。
それから、NECのディープラーニング技術を搭載したソフトウェアに学習データを投入し、分析モデルを作成します。
そして、分析モデルを用いて、6点の名作文学の読後感を分析し、味覚指標のレーダーチャートをそれぞれ作成します。
最後に、作成されたレーダーチャートをレシピとして、株式会社やなか珈琲のカップテスターが6種のブレンドコーヒーを考案・開発します。
6種類の「飲める文庫」コーヒー
「若菜集」島崎藤村
代表作「初恋」をはじめとした、叙情的世界を開花させた島崎藤村の第一詩集をコーヒーにしたそうです。
「人間失格」太宰治
人を理解することができず、ついに自らに「人間失格」の烙印を押してしまう主人公の物語をコーヒーにしたそうです。
よく見ると、「人間失格」の袋の文字が、1文字ずつ向きが違っていて、オシャレですね!😊
「吾輩は猫である」夏目漱石
主人とその書斎に集まる個性的な人々の人間模様を、「吾輩」という猫の視点で描いた漱石の代表作をコーヒーにしたそうです。
「こころ」夏目漱石
愛のために友を裏切った過去の罪を背負い、囚われつづけた男の物語をコーヒーにしたそうです。
「三四郎」夏目漱石
田舎から上京した青年が抱いた、淡い恋の物語をコーヒーにしたそうです。
「舞姫」森鴎外
留学先で知り合った踊り子との恋情と、自らの将来との間で揺れ動く主人公のロマンスをコーヒーにしたそうです。
僕が、ふと思ったこと
すみません。2017年10月27日から販売しておりましたが、商品は、ネット販売開始後40分で完売したそうです😱
他の店舗でも、在庫がなくなり次第終了だったので、今は購入できません😱
多くの方が再販を希望しましたが、実現しておりません。
当時、「音楽の読後感を、カクテルで味わう」「映画の読後感を、チョコレートで味わう」など、さまざまなコンテンツの楽しみを拡張させていくことに挑戦していきたいといっていました。
「あの頃は CHOCOLATE」という形で、チョコレートは販売されましたが、カクテルはまだ販売されていないので、いつか販売されるのではないでしょうか✨✨
今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m